第5回:研修報告書がスラスラ書ける!AIへの上手な伝え方
前回の記事(第4回)では、ケース会議やミーティングの「会議録」をデジタルアシスタント(AI)で1分で要約する方法をご紹介しました。今回は、現場のスタッフを悩ませるもう一つの強敵、「研修報告書」をスラスラと書き上げるためのAI活用術です。
支援の質を高めるために、外部の研修やオンラインセミナーに参加することは非常に重要です。新しい知識や視点を得て、「よし、明日からの支援に活かそう!」と熱意が高まった経験は、誰にでもあるでしょう。
しかし、事業所に戻ってから立ちはだかるのが「報告書の作成」です。 数時間に及ぶ研修の内容を思い出し、自分の走り書きのメモを解読しながら、他のスタッフに伝わるように文章を構成する……。この作業に時間とエネルギーを奪われ、せっかくの学びへの熱量が冷めてしまったことはありませんか?
AIに「上手にお願いする」3つのコツ
実は、AIに「このメモから研修報告書を作って」とだけ丸投げすると、少し的外れで一般的な文章になってしまうことがあります。AIにこちらの意図通りに動いてもらうには、ちょっとした「伝え方のコツ」があります。
以下の3つのポイントをセットにして、AIにお願いしてみてください。
1. 役割を与える 「あなたは、障害福祉サービス事業所の経験豊富なサービス管理責任者です」など、AIに『誰の目線で書くか』を最初に伝えます。
2. 形式(フォーマット)を指定する 「以下の項目に分けて出力してください。①研修の目的、②主な学び(3つのポイント)、③当事業所の支援(通所されている方への関わり)にどう活かすか」など、欲しい形を明確にします。
3. バラバラのメモを貼り付ける あとは、研修中に取った箇条書きのメモや、印象に残った単語をそのままコピー&ペーストするだけです。
この3つを意識するだけで、AIはあなたの乱雑なメモから、要点が整理され、すぐに現場に共有できる質の高い報告書のベースを一瞬で作成してくれます。
公認心理師の視点:報告書は「ゴール」ではない
研修報告書をきれいに仕上げることは、決してゴールではありません。 本当に大切なのは、学んだ知識をスタッフ間で共有し、通所されている方々への日々の支援にどう還元していくかを「対話」することです。
デジタルアシスタントの力を借りて、報告書作成という事務作業の時間を大幅にショートカットできればどうなるでしょうか。 生み出された時間で、「この研修のこの部分、うちの事業所でも試してみない?」と、スタッフ同士で顔を合わせてディスカッションする余裕が生まれます。
デジタルアシスタント(AI)は、私たちの「学び」をより早く「実践」へと結びつけるための、強力な架け橋になってくれるのです。
次回は、少し視点を変えて「イベントの企画案」についてです。AIと一緒にアイデアを100個出してみる、ブレインストーミングの楽しさをお伝えします。お楽しみに!
Hidefumi Kikuchi/CPP

