【号外】AIは「便利な道具」から「壁打ち相手」へ。連載は第2フェーズに突入します!

いつも連載をお読みいただき、ありがとうございます。 第1回から第9回までの【第1フェーズ】では、「事務作業の劇的な時短」をテーマに、デジタルアシスタント(AI)を活用して現場の負担を減らす方法をお伝えしてきました。

業務の効率化で心と時間に「ゆとり」は生まれましたでしょうか? しかし、この連載でお伝えしたいことは、実はここからが「真骨頂」です。

第10回よりスタートする【第2フェーズ】のテーマは、「専門性の深化・AIとSV(スーパービジョン)」です。

AIを単なる「文章を作ってくれる便利な道具」として終わらせるのではなく、私たちの思考を深め、多角的な視点をくれる「壁打ち相手(スーパーバイザー)」として活用するフェーズに入ります。 公認心理師、サービス管理責任者として、そして日々の支援に悩む対人援助職として、AIとの対話を通じてどう支援の質を高め、自己覚知を深めていくのか、深く切り込んでいきます。

▼【第2フェーズ:専門性の深化・AIとSV】(第10回〜第19回)タイトル一覧

  • 第10回:「下書き」の先へ。AIをスーパーバイザー(SV)にする思考法

  • 第11回:事例検討の新しいカタチ。AIと多角的な視点を整理する

  • 第12回:ストレングスを見つける目。AIに「強み」を抽出してもらう技術

  • 第13回:専門用語を分かりやすく。利用者に伝わる言葉への「翻訳」SV

  • 第14回:公認心理師が考える、AIとの「対話」を通じた自己覚知

  • 第15回:記録の質を上げる。AIに客観的なフィードバックをもらう

  • 第16回:支援の行き詰まりを感じたら。AIと新しいアプローチを模索する

  • 第17回:バイアスに気づく。AIとの対話で見直す自分の支援スタイル

  • 第18回:倫理とAI。専門職として「魂」を込める作業とは

  • 第19回:AIという鏡。自分自身の専門性を再発見する第2フェーズを終えて


【プチ情報】AIは日々進化する!知っておきたいGoogle AIの基礎知識

次回からの第2フェーズに向けて、私たちが使っている「デジタルアシスタント(Google AIなど)」との付き合い方について、大切なポイントを3つお伝えします。

1. 無料版と有料版?「Pro」や「Ultra」って何が違うの? AIを使ってみようと調べると、「Pro」や「Ultra」といった言葉を目にすることがあるかもしれません。これはAIの「賢さ・鋭さ(処理能力)のレベル」や「使える機能の幅」の違いです。

  • 基本プラン(無料など): 日常的な文章の作成や、ちょっとしたアイデア出しなら十分に活躍してくれます。

  • 「Pro」や「Ultra」などの上位プラン: 膨大な分量の行政文書(PDF)を一度に読み込ませたり、より複雑で専門的な事例検討を行ったりする場合に、より精度の高い回答を返してくれる「プロフェッショナル向け」の機能です。まずは手軽なものから触ってみて、「もっと深く仕事のパートナーとして使い込みたい!」と感じたら検討してみるのがおすすめです。

2. 状況で使い分ける「高速モード」と「思考モード」 最近のAIには、回答のスピードや深さを選べる「モード」が搭載されるようになってきました。

  • 高速モード: 「この文章の誤字を直して!」など、サクッとすぐに答えが欲しい事務作業に向いています。

  • 思考モード: 複雑な論理を組み立てたり、支援の方向性を一緒にじっくり考えたりする時に使います。少し回答に時間はかかりますが、AIがより深く推論し、質の高いアイデアを出してくれます。第2フェーズでの「専門的な対話」には、こうした深く考えさせる機能が非常に役立ちます。

3. 画面や機能は「ずっと同じ」ではない! 最後に一番お伝えしたい大前提です。AIの世界は進化のスピードが凄まじく、画面のボタンの位置やデザインも頻繁にアップデートされます。

ですから、「どこをクリックするか」という操作手順を丸暗記する必要はありません。 大切なのは、「AIにどういう指示(言葉)を投げかければ、良い答えが返ってくるか」という対話のコツをつかむことです。ツールがどんなに進化しても、私たちが「支援を良くしたい」という目的を持ってAIに問いかける「対話の力」は、決して色あせることはありません。

さあ、次回の第10回からは、いよいよ、その「対話の力」を深める第2フェーズの始まりです。AIに作業を任せて生み出した時間で、私たちは「どんな支援を描くのか」。 専門職としての「魂」を込める第2フェーズに、ぜひご期待ください!

Hidefumi Kikuchi/CPP

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