第7回:デザイン初心者もプロ並みに!AIツールで魅力的なお知らせを作ろう
これまでの連載では、デジタルアシスタント(AI)を使って「文章作成」や「アイデア出し」の負担を減らす方法をご紹介してきました。今回は、現場で意外と時間を取られるもう一つの作業、「お知らせ(お便り)やチラシのデザイン」を劇的に楽にするツールの活用法です。
しかし、年に1度の特別な事業所通信や、イベントPR用などの大きめのポスター、あるいは新しいスタッフの募集チラシなど、「ここはカラーで、視覚的にしっかり魅力を伝えたい!」という特別な場面もあるはずです。
特別な場面で輝く、デザインツール(Canva等)の魔法
そんな「特別なデザインが必要な場面」で強い味方になってくれるのが、「Canva(キャンバ)」などの直感的に操作できるデザインツールです。(※無料から使えるものが多く、最近は福祉施設でも導入が進んでいます)
デザインの知識が全くない人でも、プロが作ったような美しいレイアウトを一瞬で作ることができます。
1. 豊富なテンプレートから選ぶだけ 「福祉」「チラシ」「ポスター」などで検索すると、何千種類ものおしゃれなテンプレート(ひな形)が出てきます。ゼロから白い画面に向かって悩む必要はありません。
2. 写真や文字を入れ替えるだけ 選んだテンプレートの文字を「行事のお知らせ」などと打ち替え、写真を実際の活動の様子に差し替えるだけ。たったこれだけで、見栄えの良い特別なカラーポスターが完成します。
さらに一歩!AIに「受け手目線」でレビューしてもらう!
カラーポスターやチラシ、お知らせができあがったら、ここでデジタルアシスタント(AI)の出番です! 完成した画像(またはPDF)をAIに読み込ませて、「受け取る人の目線」でわかりやすさを評価(レビュー)してもらいましょう。
独りよがりなデザインや、難解な言い回しを防ぐための最強のテクニックです。
【AIへの入力例】 あなたは、生活介護に通所されている方のご家族です。 この完成したお便りを見て、どのような印象を受けますか? 家族の目線から、「見やすさ」「情報量」「もっとこうだと嬉しい点」を、率直に3つ教えてください。
こうして役割を与えて質問すると、AIはこんな風に答えてくれます。
「温かい雰囲気は伝わってきて安心します!」
「ただ、日付は大きいですが、持ち物の部分の文字が少し小さくて(白黒だと特に)見落としてしまいそうです」
「雨天時の対応が書かれていないので、そこが追記されていると助かります」
作成者本人が気づきにくい「情報の抜け漏れ」や「読みづらさ」を、事前にAIが客観的に教えてくれるのです。
「伝わる」工夫が、支援の質を高める
特別な時のカラーポスターであれ、日常の白黒のお便り(案内)であれ、一番大切なのは「情報が整理され、相手に正しく、優しく伝わること」です。
公認心理師の視点から言えば、「分かりやすい情報の提示」は、それ自体が立派な支援の第一歩です。見通しが立ちやすくなり、参加への不安を減らすことができるからです。
デザインやレイアウトに何時間も悩むのは終わりにしましょう。 便利なツールを使ってサクッと魅力的なお知らせを作り、浮いた時間は、通所されている方々と「今度のイベント、楽しみだね!」と語り合う時間に使いたいですね。
次回は、福祉の現場にまだまだ溢れる「紙」の悩みを解決します!「第8回:紙の書類を一瞬でデジタル化。スキャンデータから文字抽出して文章生成」をお届けします。もう、もらった手書きプリントをパソコンで打ち直す必要はありません。お楽しみに!

